院長室

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清暑益気湯

せいしょえっきとう、と読む漢方薬です。暑気あたりに使用

するとされているので、この時期よく使う処方ではあるん

ですが、今夏は猛暑のせいか品薄、品切れ、使用制限、という

事態がありました。

 

ウチでもよく使う処方ではあるのですが、この薬には

ニンジンとオウギという生薬が配合されており、主とする

効能は消化不良や食欲低下です。つまり正確には暑気あたり

によって胃腸の機能障害が出ている時に使う薬なんですね。

 

なので、これを「おお、熱中症の漢方薬があるのか!」なんて

ノリで使っても効かないことがあるわけです。熱感が強くて

脱水症状が出ている時は当然輸液が先決ですので、漢方薬に

こだわって治療を遅らせてしまう、という事態も想定され

ます。ちなみにそういう時には白虎加人参湯という漢方薬

がありますので、使うのならこちらでしょうね。

 

毎年この時期には品薄になることがしばしばなのですが、

今年のように顕著だと正しく使われているのかな、と不安に

なったりもします。ネットの情報でも「○○病にこの漢方!」

とかありますが、少なくとも「○○病の△△症状に〜」くらい

は書かれていないとちょいとアヤシイ。却って不調になる

可能性もあるので安易な服用には十分気を付けて欲しいです。

 

漢方薬に限りませんが、クスリは正しく使ってはじめて

薬です。誤った選択や、間違った服用法ではリスクにしか

なりません。あ、いやこのオチを言いたかっただけでは

ないっすよ。ホントだって。

 

 

    2018年8月30日 木曜日

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