院長室

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コーヒーブレーク

仕事の休憩時、朝の目覚めに、やる気を出す時に、と

様々なシーンでコーヒーは好まれています。僕もほぼ毎日

飲んでいますが、さて、栄養療法的にはどうなのでしょう?

 

コーヒーで問題になるのはやはりカフェインです。カフェイン

は交感神経興奮作用がある歴とした薬剤なので、過飲は

当然副作用があります。コーヒーを飲み過ぎて悪心が出た

経験はないでしょうか?コーヒーはあくまで食品なので

上限はなく「規制のない薬剤」という見方もできます。

 

では少量なら問題は無いかというと、実はそうでもない

のです。それはコーヒーを飲むタイミングと動機に現れます。

例えば、寝起きにコーヒーを飲まないと動けない、とか

コーヒーを飲まないと集中できない、といった場合です。

これはカフェインの力を借りて交感神経を刺激しなければ

いけない状態、ということで立派な副腎疲労の一所見です。

 

起床直前にはコルチゾールというホルモンがドッと分泌

されて血圧と血糖値を上昇させるので速やかに覚醒する、

のが普通です。副腎疲労でコルチゾールの分泌が弱まると

これらが上手く行かず、寝起きが不調になり、結果として

カフェインの力に頼らざるを得なくなるのです。ついでに

糖も欲しくなります。甘いカフェラテでお目覚め、なんて

のはおしゃれでも何でもないんですねぇ。(^ ^;)

 

またカフェインには中毒性もあるので、副腎疲労の方が

コーヒーに頼っているとどんどん過量になり、さらに不調

を招く…なんて可能性もあります。コーヒーを飲んで

「ホッとする」のなら問題はないと思いますが、飲まないと

やってられない、とか最近飲む量が増えている、という場合

は注意が必要です。

2018年5月17日 木曜日

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