院長室

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唾液を出そう

健康教室や診察の中でもしばしば触れていますが、

口腔内環境の悪化が全身の炎症の引き金になることが

あります。腸内環境の話題が真っ盛りの昨今ですが、

腸の入り口は口腔です。その口腔に着目するすること

が腸内環境の改善に繋がります。

 

で、口腔内環境を正常に保つために重要なのが唾液

です。唾液が出ることにより口腔内は洗浄殺菌され、

また歯のエナメル質が作られ食物は分解されます。

唾液が出づらい人はこれらがうまく行きませんので

口腔内環境が荒れるどころか、栄養状態も悪化する

ことになります。

 

唾液が出づらい人の原因は、過敏緊張状態になって

いることと、口呼吸になっていることです。仕事の

プレゼンや学校の発表会など緊張する場面では口が

乾きますよね。ストレスがあって緊張状態が続けば

持続して口は乾燥しますし、低血糖症でも過敏状態を

招くので口が渇きます。

 

また鼻のトラブルがあったり、口周囲や舌の筋力低下

によって口呼吸になっていても乾燥します。いつも

口が半開きになっているようなら、もうそれだけで

アウトです。(^ ^;)

 

ならば唾液を増やすためにどうすべきか。まずは

しっかり噛んで食事すること。これが一番大事です。

そのためにある程度の硬さのものや、敢えて大きめに

カットした野菜などを食べると良いでしょう。そして

あいうべ体操も唾液腺を刺激するので効果的です。

やはりこういった地味な工夫にこそ本来の力を取り戻す

効能があるのです。

2018年4月5日 木曜日

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