院長室

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医療費問題

今朝の新聞でヒルドイド外用薬の美容目的使用が取り

上げられていましたね。保湿性が良いとのことで、

美容液代わりに処方を求める女性が増え、それを医師

も問題視しないため、93億円もの医療費の無駄に

繋がっているということです。

 

ヒルドイドが本当に保湿剤代わりになるかは湿潤療法

夏井先生の記事が分かり易いですが、この問題は

この薬に限ったことではありません。要は薬の保険的

な適応または医学的な適応を無視してしまっている

点です。整形外科領域で言えば湿布薬や痛み止めの

塗り薬が同じ図式になりそうです。

 

人口減少による税収減少と福祉部分への支出増加で

財源が枯渇し保険医療は崩壊寸前です。そこへ来て

適応外の処方を保険で続けることはナンセンスですが、

一方で医療費削減の一環で薬価はどんどん下げられて

います。すると医療側は量を処方しないと経営に響く、

ということであまり適応を気にしないまま処方して

しまいます。まさに悪循環ですね。

 

選挙制度同様、日本の医療制度も制度疲労を起こして

いると言えるのではないでしょうか。選挙のこと以上

に我々の問題意識は薄いように思われます。湿布や

ヒルドイドが回り回って医療費の自己負担率を上昇

させることになるかも知れません。(^ ^;)

 

今後これらが制限されて、本当に必要な方が不利益

を被ることは避けねばなりませんが、そもそも薬に

依存しすぎたこれまでの医療の反作用のような気が

しています。

    2017年10月30日 月曜日

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