院長室

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運動はすべきか

梅雨入りした割には随分と爽やかな陽気で、用もないのに外出

したくなったりもします。寒い間にサボっていたジム通いを再開、

あるいは新しい運動にチャレンジ、と思っている方もいることで

しょう。

 

診察でよく聞かれる事の一つに、運動の是非があります。まあ非と

思っている人はまずいないので、正確には是の確認、ということ

ですが。「しなきゃいけないのは分かってるんですが、なかなか

ねぇ。でもやんなきゃいけないんでしょ?」みたいな。やはり

生活習慣病や慢性疼痛疾患の増悪因子に「運動不足」が挙げられて

いるからでしょう。何となく自責の念に駆られるんですね。(^ ^;)

 

確かに昔よりも移動が効率化され、また座位での仕事が増えたせい

で全体的に運動不足になっているのは確かです。上記の疾患に運動

不足が絡んでいるのも正しいと思います。でも、実際やってみると

しんどくて続かないことがほとんどです。これは決して自分が怠惰

なのではなくて、「運動に耐えうる状態ではない」からです。

 

なんだ〜、じゃあしなくていいのね ♪、とはなりません。(笑)

運動に耐えうる状態、すなわち活性酸素除去能力を上げないと

イカンよ、ということなのです。運動は普段の生活より呼吸が速く

なります。それは筋肉がたくさん酸素を消費するから。そして

酸素消費量が増えれば並行して活性酸素発生量も増えます。この

活性酸素を問題なく除去できないと、運動しても疲れるだけです。

 

この活性酸素除去能力を上げるための栄養素をしっかり摂ることが

先決、ということなのですね。具体的にはビタミンC、E、鉄など

が重要な栄養素になります。赤身の肉にレモンをかけて、ブロッコリー

を添えて食べましょう。喫煙は控えて睡眠をしっかり取りましょう。

仮に運動するなら、敢えて「気持ちの良い程度」に抑えることです。

2017年6月12日 月曜日

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