歪力(わいりょく)とは物体を引く力、応力(おうりょく)
とは、その力に反発する力のことで、歪力は外的に作用する力、
応力は内的作用の力と言えます。共に物理用語です。え?何の
ハナシよ?
実はこの用語がストレス理論の元になっています。僕たちが
感じる様々なストレスは、外的要因に対する内的な反作用の
結果なわけです。重要なのは内的な作用をストレスと定義して
いるところです。外的要因はストレスとは言わないのです。
例えば、職場の人間関係が原因で休職になった場合、つい
「職場がストレス」と言ってしまいがちですが、正確には
職場は「ストレス源」でしかありません。なので、休職して
ストレスを感じなくなっても復職して同じような環境に
置かれると再び悪化してしまうことがままあります。
では何を問題にすべきかと言うと、同じストレス源でも
ストレスと感じなくするにはどうすべきか、ということです。
バネに例えると分かり易いです。硬いバネでは10cm伸ばす
のに大きな力が必要ですが、柔らかいバネでは少ない力で
10cm伸ばすことが可能です。つまり硬いバネの方が
強いストレスを感じている状況なわけで、バネを柔らかく
することがストレス緩和の唯一の方法ということです。
ストレス源を取り除くのは緊急避難的には必要な措置ですが、
その間に「バネを柔らかくする」アプローチをしなければ
元の木阿弥になりかねません。人間で言えばここに栄養素が
絡むわけで、そういう意味でストレス対策には栄養療法が
必須と考えています。