院長室

« 10月 2017 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

腸ケア

腸は免疫機能の最前線なので、アレルギー疾患の震源地は

腸である、というのはもう結構常識になってきました。

口内環境がうまくコントロールできたとしても腸内環境が

狂っていればなかなか解決に導けません。

 

腸内環境はほぼ腸内細菌分布と同義です。腸内細菌のうち、

悪玉と言われる菌が多いと腸は炎症を起こします。これに

より異物が侵入しやすくなりアレルギーを引き起こしますし、

間接的に副腎疲労を誘導しさらにアレルギーを悪化させます。

 

つまりは腸ケアとは悪玉菌を減らして善玉菌を増やすこと、

と言い換えられます。そのためのツールは大きく2つに分け

られます。善玉菌そのものを放り込むプロバイオティクスと

善玉菌を増やす作用のあるプレバイオティクスです。

 

プロバイオティクスは乳酸菌そのものを使うことで、発酵

食品や乳酸菌サプリメントなどが挙げられます。最近では

多くの乳酸菌食品が開発されていますが、この分野はまだ

発展途上なので、正確な答えはまだ存在しないと思った方が

いいです。特定の乳酸菌を含むヨーグルトが生活習慣病に良い、

とか外来の乳酸菌は定着しないとか、乳酸菌の死骸でも

効果があるとかないとか、諸説入り乱れています。そんな

現状では害のなさそうなものから取り入れるのが賢いやり方

だと思います。食材は味噌と納豆、サプリメントを使うなら

たくさんの種類の乳酸菌を含むもの、が僕の選択です。

 

対してプレバイオティクスは善玉菌を増やす作用のあるもので、

食物繊維や乳酸菌生成エキスなどが挙げられます。日本人の

生活習慣病の増加と食物繊維の摂取量の減少には相関があると

いうのは今や常識になっていて、食の欧米化はあまり影響が

ないのでは、と言われています。食物繊維には不溶性と水溶性

があり、日本人は水溶性食物繊維が特に不足しているようです。

水溶性食物繊維は海藻類に多いですから、ワカメや昆布が

適しています。サプリメントもあります。乳酸菌生成エキスは

まだあまり選択肢はないですが、液状のサプリメントが

あります。

 

となると、プロもプレも同時に摂取できるのはワカメの味噌汁

が一番簡単そうです。乳酸菌の入っていない味噌、なんてのも

あって厳密にはダメかもしれないので納豆も食べときましょう。

大腸は食物繊維からできる酪酸をエネルギー源にしますが、

小腸はグルタミンというアミノ酸をエネルギー源にしますから、

タンパク補給も重要です。味噌汁には豆腐も入れましょう。

 

…と折角腸に有用なものを入れても害になるものも入れては

元も子もないです。精製された糖質は腸には害です!

 

    2016年4月18日 月曜日

    カテゴリー 院長室

    タグ