院長室

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「オデッセイ」

火星探査中の事故で、一人不毛の惑星に取り残された

宇宙飛行士のサバイバルと救出作戦を描く物語。かなり

前から宣伝されていて、主演マット・デイモン、監督

リドリー・スコット、ということで逆に警戒して

いましたが(笑)、紛う事なき傑作でした。

 

生存確率が極限に低い状況の中で、物語は努めて明るく

進行します。この対比バランスが心地よい。小賢しい

悪役や頭の固い上司など邪魔くさい定番キャラは存在せず

スピーディーに展開しますし、何よりBGMの選曲がイイ。

妙に明るい70年代ディスコソングが随所に挿入されますが

不似合いかと言うと、全然そんなことなくてむしろ歌詞の

マッチングに驚かされます。特に故デヴィッド・ボウイの

「STARMAN」が良い。ちなみに布袋寅泰もカバーして

たりしますが。

 

宇宙ものは小難しい専門用語が出てきたり、現実離れした

トンデモ演出だったり、結構取っつきにくいジャンルでも

あるのですが、全てほどよいバランスで驚くほど間口の広い

作品になっています。僕みたいな天の邪鬼にはその辺りが

ちょっと物足りないのですが(笑)、それでも150分

近い長い上演時間が全く苦にならない。これも一重に

「孤独」「静寂」「恐怖」「死」「未知」という陰の

イメージに「仲間」「生」「歌」「希望」「ユーモア」と

いう陽のイメージをうまく対比させるセンスのなせる業です。

 

主演のマット・デイモンさんはさすがの演技。そろそろ

ジェイソン・ボーンは卒業したらいいのに、と思ったら続編

鋭意制作中ですと。どう頑張ってもイーサン・ハントには

なれないぜ?!艦長役のジェシカ・チャスティンさんとは

なにげにまた宇宙もので共演です。

 

「ゼロ・グラビティ」「インター・ステラー」と来て本作。

ここ最近の宇宙ものはハズレなし。これらを気に入った方は

是非「月に囚われた男」を観て頂きたい。監督さんは

デヴィッド・ボウイの息子だったりします。

 

 

    2016年2月11日 木曜日

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