院長室

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炎症と副腎疲労

副腎疲労という言葉はだいぶ一般化してきていますが、

まだ誤解が多いようにも思います。まず、これは病気では

ありません。その名の通り、副腎という臓器に負荷が

かかって疲れてしまい、ホルモン分泌が異常になっている

状態を指しています。


そのホルモンが体内で重要な仕事を幾つもしているために、

症状も多岐にわたるのです。血圧調節、血糖調節、抗炎症、

抗アレルギー、抗ストレス…とても大事な働きばかりです。

これに疾患を対応させてみると、高血圧症、糖尿病、

アトピー性皮膚炎、花粉症、慢性疲労症…と、なんと

現代にはびこる難治病ばかりが登場します。こういった

疾患の原因治療に眼が向けられようになったため副腎疲労

に行き着く、というのは至極納得のいく話だと思います。


中でも注目したいのは「炎症」です。炎症は生体の防御

反応でもありますので、イコール悪、ということではなく、

「過剰な」あるいは「持続した」炎症が問題なのです。

これにより抗炎症ホルモンが常に分泌され消費されてしまう

ために副腎疲労症状が出現するわけですね。


その持続した炎症の一つが上咽頭炎だったり腸内カンジダ症

だったりするのです。その昔、Bスポット治療で精神的な

症状も治ってしまった、というエピソードがあって、当時は

とても受け入れがたいことだったようですが、上咽頭炎が

沈静化することで、副腎ホルモンを温存できるようになり、

ストレスに振り分けられるようになったと考えれば非常に

すっきり理解できます。同様に腸内環境が整うことでアレルギー

が改善することも当然なわけですね。


それほど持続した、あるいは過剰な炎症はよろしくないわけ

ですが、だからといって消炎鎮痛剤を使用し続けるのはリスク

が高すぎます。やはり副作用のない、我々がそもそも持っている

成分を利用するのがベターです。その代表がEPAです。青魚の

油ですね。サバやイワシやアジですよ。これらを煮付け、

じゃなくて大根おろしとレモンやかぼすでお召し上がり

くださいませ。(^ ^)

2015年11月30日 月曜日

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