院長室

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胸を開く

外科医が「胸を開く」と言うとゾッとしますが、これは

徒手治療家の間でもしばしば使われる表現の一つです。

「胸をゆるめる」なんかも同義語で、要は深い呼吸をする、

あるいはそうさせる手技のこと、を指しています。


胸郭周辺は自律神経の影響を受けやすい部位で、緊張して

いれば固まって自然と呼吸は浅くなり、逆にリラックス

していると弛緩して呼吸は深くなります。呼吸が浅いと

酸素を取り入れる効率も悪くなりますから、呼吸回数を

稼ごうとして頻呼吸になります。早く浅い呼吸になるわけ

ですね。


睡眠不足でイライラしてのぼせもある、なんて人はたいてい

この呼吸パターンになっていますし、日常でも焦って仕事

をしている時なんかこういう状態に陥っています。そもそも

そんな時はそれを自覚する余裕がないとは思いますが。(^ ^;)


こういう過緊張状態では色んな症状にも過敏になっている

ので治療が難渋します。そこで徒手治療などの現場でも

様々なテクニックを用いて胸郭をゆるめ呼吸を深くし、

過敏性を低下させて主症状の軽減を助ける方策が取られます。


漢方薬や栄養学でももちろん同様の考え方がありますが、

手っ取り早いのは「吐き切る呼吸法」です。口をすぼめて

ゆっくり、長く、肺の中の空気を全て出すように吐き切り

ます。すると苦しくなるので反動で一気に吸います。その時、

「ホッとする」ような感覚になっていると思います。

これを数回繰り返すと緊張がゆるむんですねー。


寒くなるとただでさえ身体はこわばってしまいます。そこに

イライラが乗っかると一気に不調になることも。寝る前や

お風呂タイム、空き時間などに上手に「胸を開いて」、

リラックスしてみましょう。(^ ^)

    2015年10月26日 月曜日

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