まあ辞書でも全然違う意味なので、言うまでもないこと
ですが、こと仕事に関しては明確に分けた方が良いと思い
ます。
楽しい、というのは仕事でなくても、とても良いこと
ですね。他人が楽しそうにしているのを見るだけでも
気持ちがよいものです。仕事が楽しいというのは充実して
いる状態でしょう。でも楽しさは相対的なものですから、
その楽しさを得るためにきっと苦労をしたのでしょう。
何もしてないのに無条件に楽しい、というのはまあ
ちょっと精神的にアレかもしれないし。(笑)
楽というのは、「手抜き」みたいなニュアンスで捉えられる
ことがあり、なんかイメージはイマイチ良くないです。
「苦労は買ってでもしろ!」なんて言うのは楽がいけない
ことの裏返しみたいな表現です。
そうすると常に苦労して楽しい職場にしようじゃないか、
との結論になりそうですが、さあ、いかがですか?
日本の社会ではこれは受け入れられ易そうですね。年商
何十億という会社の社長さんも常に企業努力をしてさらに
上を目指して苦労を絶やしません。まあ個人の勝手だし、
それぞれの価値観を優先すればいいんですが、見方によっては
苦労をし続けなければいけないシステムは非効率的だとも
言えると思うんですね。
僕は一宮に帰ってきた当初は修行のためにサービスで
AKA−博田法を行っていて、そのせいもあり1日30人
近くの患者さんに施術をしました。人の身体を触るという
のは思った以上に疲れます。未熟ならなおさら。結果が
出ないのに身体は疲れるし、悔しいし辛いし、楽しくも
なかったです。だからこそ得られたものは大きいし、僕だけ
の感覚なのでとても大切ですが、だからと言ってこの先も
1日が終わって気が抜けたようになる仕事の仕方をしよう
とは思いません。それは何かやり方がマズイせいだと思う
から。
職種によって、立場によって考え方は違って当然ですが、
「苦労に裏打ちされた楽で楽しい仕事のやり方」が
現在の僕の目指すところです。