一昔前までは外反母趾は成人中高年女性の病気として
認知されていました。足の親指が外に向いちゃう変形
です。しかし最近は子供にも、男性にも見られるように
なっています。これは果たして…?
外反母趾の原因として、踵が高くてつま先が狭いヒール
靴がよくやり玉に挙がります。しかし前述の通り子供
にも見られることから、増悪因子ではあっても原因では
ないと言えます。この子供に増えているというのが
キーワードで、外反母趾は恐らく足背の筋力低下による
アーチ形成不全が原因と思われます。
簡単に言うと足のクッション作用が落ちて平ぺったく
なるのが原因、と言うこと。よく外反母趾の方は変な
部位にタコがあります。これは外反母趾になったから
おかしな部位に当たってできるのではなく、足が平べっ
たく変形するからできるものです。つまり外反母趾より
も先の症状であり、外反母趾の予測因子になる変化、と
言えるわけですね。
特に前足底の中央や足趾の背側にタコができている人は
既にアーチが潰れている証拠ですので、外反母趾予備軍
と言えます。クッションを復活させないと進行してしまい
ます。そう考えると趾の間にスペーサーを挟む市販の
グッズにあまり意味が無いことも分かるでしょう。
では今日からできることはあるのか?実は既存の外反
母趾体操でよいのです。趾でタオルを握ったりそのまま
振り回したりするアレです。足背の筋力をつけるには
もってこいの運動なので、足裏にタコを発見したら是非
やり始めてください。(^ ^)