食事療法に興味があったり、あるいはダイエット法を
検索していたりして「MEC食」という言葉をご存知の
方もみえると思います。これはM:Meat、E:Egg、
C:Cheeseの頭文字を並べたもので、肉と卵とチーズ
を中心に食べる食事法のことです。
要は高蛋白食のススメなので、糖質制限食と表裏一体の
考え方ですね。高カロリーで食の欧米化の権化(笑)の
ようなこの組合せが実は身体に良いってんで、糖質制限
同様一大センセーションを起こしております。蛋白
摂取はもちろん大切なことなので、MEC食は正しい
とは思いますが、糖質制限で低血糖を起こしてしまう
方がいるのと同じで、万人向けとは考えない方がいい
でしょう。
特に蛋白は消化の手間がかかる食材でもあるので、MEC食
にしたら便通異常が出る、という場合は続けるべきでは
ないです。そんな方はそもそも腸内環境が悪くアレルギー
持ちだったりするので、MEC食にしたら却って腸内環境
が乱れてアレルギーが悪化、となりかねません。まずは
腸内環境を整えることが優先ですね。
すると、やはり日本古来の穀物食の方が日本人には合って
いるのだ説が有力になって、食事療法は混沌としてきます。
こういう「どっちが正しいの?」論争は個人の栄養バランス
を無視している点で、あまり意味が無いと思います。やはり
しっかり解析して優先される物から摂る、というのがスジ
でしょうね。
ただ現代日本人の疾病傾向から見ると、殆どの人に足りて
いない物があります。それはマグネシウム、EPA、ビタミンC
です。加工食品が増えたことや様々なストレスが多いことが
原因です。おっ?!マグネシウム(Mg)、EPA、ビタミンC
ってMECじゃん!青魚を焼いて天然塩とかぼすをかけて頂く、
こんなMEC食はいかがでしょう?(^ ^)