院長室

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癌と闘う⑥

このシリーズは癌の多い日本人が実は癌をよく知らない、

なんてことを伝える目的で書きました。シリーズで書くのは

初めての試みで、これからも情報量の多い話題なんかは

シリーズにしてみようかな、と思っています。


癌の治療は結局栄養療法がいいよ!って言いたいわけでなく

盲目的に怖い病気と捉えるなかれ、現在の治療は既にかなり

偏ったものであるよ、と伝えたかったわけです。それでも

最近では「癌とは闘うな」という書籍が出てみたり、はた

また死への準備という意味での「エンディング・ノート」

というドキュメント映画が上映されたり(名作です)と、

癌に対する意識が変わってきているのは確かだと思います。


これからももっと色々な心身面での治療や対策が提供される

でしょう。しかし、癌に限りませんが、常に優先されるのは

罹患した本人がどうしたいか、どうなりたいかという意志

だと思います。単に「癌を克服したい」よりも「そして

もっと仕事がしたい」などの先の願望があるのか、という

ことです。それを支えることができるのなら宗教だって、

アヤシイ民間療法だって癌は消えるかも知れません。


たまたま僕は自然科学の世界に身を置いているので、それを

基盤とした、より支えになる確率の高い治療法を提供して

いるだけで、治療してもらうこと自体が目的なのではあり

ません。だから僕みたいに何かにつけ執着のない人間は

癌になったらきっとあっさり死んでしまうんだろうなとも

思います。憎まれっ子世に憚るという諺もありますが。(笑)


穀物食になることで食糧を蓄えることが可能になり、飢餓と

無縁になった人間は人口爆発が起きそれを保つための領土が

必要になったため戦争を覚え、死をケガレとして遠ざける

ようになった、と何かで読みましたが、死は癌でなくとも

必ず訪れます。とても身近なものです。


生きるから死があるわけで、どう死ぬかはどう生きるかと

同義だと思います。そしてどう生きるか、には必ず意志が

存在するはずです。誰かの言いなりでない、意志のある生き方

がすなわち良い治療にもなるのではないでしょうか。

穀物食から脱却する糖質制限が最近流行なのも、癌や死への

意識革新の一端だ、とするのはこじつけですかね。(^ ^)

    2015年8月17日 月曜日

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