安打数はあってもタイムリーが出ないのが我が
ドラゴンズの今年の傾向ですが、漢方薬治療では
常に適時打を打ちたいところです。おっ、我ながら
ウマイ。(^ ^)
さてこの時期タイムリーな疾患と言えば熱中症です。
年々暑くなるせいか、熱中症搬送数も上昇の一途
です。猛暑の甲子園、大丈夫かね?中京大中京は
勝ったようですが。
もちろん熱中症の予防・治療には水分とミネラル補給
が第一なのは言うまでもありません。その補助として、
有用な漢方薬もあるよ、くらいのレベルですが確かに
飲んでおいた方が良い場合があります。
では熱中症はどんな病態でしょうか?暑さでボーッと
して、めまいや頭痛、嘔気が出ます。口が渇いて動悸が
出たりもします。食欲が落ちて下痢をする人もいますね。
これらの症状に合致した生薬を含む方剤が適当、となる
わけですが具体的に有用なのは
・石膏、知母…冷やしながら潤します
・人参、黄耆…食欲増進して元気にします
・黄芩、黄連…強力に冷やします
・茯苓、蒼朮…めまいや下痢を抑えます
この辺り。こういった生薬を含む薬の中から患者さんの
症状に合わせてよりマッチしているものを処方している
のです。夏バテに有名な清暑益気湯という薬は上記生薬
をまんべんなく含むので、広く使用されるんですねぇ。
よく漢方薬は患者さんに合わせたオーダーメイド治療だ、
なんて言われますが、保険エキス剤を使う以上、このように
ベターなものを選んでいるだけなので、むしろレディメイド
だと言えますよね。