癌の発生や増殖にはルールがあること、そして癌で死に
至るのは最終的に栄養失調が原因であることをお伝え
してきました。ここで日本の癌治療を改めて見てみると、
手術、抗がん剤、放射線が3大療法と言われます。栄養に
関するアプローチはありません。せいぜい食べられなく
なった時に高カロリー輸液をするくらいです。少しピント
がずれている感じがしません?
さらに、3大療法はどれも栄養障害を引き起こす可能性
があります。胃癌で胃を摘出すればタンパク消化障害は
必発ですし、抗がん剤や放射線では腸粘膜が甚大な
ダメージを受けることがあります。肉眼的な癌細胞の
除去はできても栄養障害を起こし、再発のリスクを高める、
とも考えられます。
そうすると癌の治療戦略に栄養療法は不可欠であると
言えます。しかも糖代謝が極めて重要となると、もう
これは生活習慣病と同じです。生活習慣病よりも進展が
早いなどの違いはありますが、基本的な対処はこれまでも
お伝えしてきたような3大栄養素の摂り方が闘いの
武器になる、ということです。
そう考えると少し気が楽になりませんか。癌は未知の
病気でもなければ、得体の知れない悪病でもないです。
僕たちが作り出し、自身のストレスや悪習慣で成長させて
しまうものなのです。癌を栄養療法だけで完治できる
とは思いませんが、上手にやれば飼い慣らすまでは
行かなくとも、共存できるものじゃないかと考えています。
次回は少し具体的にどう栄養素を使うのかを紹介したいと
思います。もったいぶるねー(^ ^)