「ぐりとぐら」みたいですね。そーでもないか。「カズとマブ」
の方が近いね。誰がよ?!…ええと、カルシウムとマグネシウム
のお話です。最近診察でも結構乳製品を控えるように指導して
いますが、その理由とは?
にがりについては以前紹介しましたが、我々の身体の細胞は
ミネラルの濃度によってスイッチが入る仕組みになっています。
「ON」がカルシウムで「OFF」がマグネシウムです。です
から、カルシウムとマグネシウムは同量摂取するのが理想です。
マグネシウム不足による「OFF障害」が様々な症状の原因に
なり得るので、にがりから積極的にマグネシウム補給をして
もらっているのですね。
ってことは、カルシウム過剰はマグネシウムの相対的不足を
招きますから厳に戒めるべきです。そこで牛乳の組成を見て
みるとカルシウム:マグネシウムが何と11:1。極めて
バランスの悪い食材なんですね。これだけでも乳製品を控えて
もらう根拠になるのですが、まだ牛乳の弱点があります。
カゼインというアレルギー源となるタンパクを含むことと、
乳糖吸収不全による下痢を起こしやすいと言うことです。つまり
腸を痛める食材であるという点です。腸の不調が様々な疾患の
根底にあることは何度かお伝えしてきましたが、良かれと思って
摂る乳製品には実は大きな危険があるのです。成長期だから、
更年期だから、便秘だから、と乳製品を勧められる機会が
多いと思いますが、あまり正しい使い方とは言えません。
マグネシウム量を追いつかせるために、にがりをせっせと摂って
も、牛乳なんて飲んだら元も子もありません。ウサギとカメ
みたいなもんです。あ、あれはカメが勝つのか。(^ ^;)
さらに一つ付け加えると、当たり前ですが牛乳は牛の「乳」
です。「乳」は妊娠したら出ますよね?これだけ安定して
大量の牛乳が飲めると言うことは、牛は人間の都合で妊娠
させられているという実態があります。そしてそのために
ホルモン剤が使用されます。これもとても怖いことだと思い
ます。