院長室

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尿の色チェック

毎日、特に気にも留めず排尿していませんか?ええ、当たり前ですね。(笑)

尿は身体を一回りしてから排出されるので、結構体内の状態を反映する

のですよ。最新のホルモン検査なんかは軒並み尿での検査になってます。

ちなみに便の検査は腸内細菌や吸収されなかったものを見るので、

「体外の」評価になるわけですね。


さて、ホルモンなどを評価する尿検査は海外発注なのでとても高額ですが、

普段色を見て頂くだけでも、ちょっとした身体の変化を見つけることが

できます。まず分かりやすいのが脱水の有無。脱水状態の時は体外に水分

を出したくないですから、尿は濃縮されて濃くなります。今の時期はよほど

減りますが、夏場は熱中症のチェックに役立ちます。


もっと濃い時は血尿を疑います。膀胱炎がひどいと膀胱粘膜で出血して

尿が赤くなります。この時は排尿痛とか残尿感もあるでしょうから、

すぐに病院へ直行してください。膀胱炎はこの時期増えるので要注意です。

激しい運動をした後にも尿が濃くなることがありますが、これは血尿では

ありません。筋細胞が壊れて濃くなるミオグロビン尿というやつです。

これは放置で結構です。


逆に薄くなる時。飲酒など水分を多く摂ると脱水の逆で薄くなりますが、

疲れた時、風邪などの感染症の時にも薄くなります。これはビタミンB群

の消費を示唆する所見です。がっちり豚肉を食べてください。(笑)

ビタミンB群不足の人は、総じて低血糖を起こしやすいです。食後の眠気、

朝起きづらい、悪夢を見る、これらは低血糖に関連した症状です。きっと

尿の色も薄いでしょう。食事を見直せよ!と身体がサインを送っていると

思ってくださいね。

2014年11月17日 月曜日

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