なんだ、また洋ちゃんアゲの偏見批評か?と言われそうですが、
おお、その通りだ!(開き直り ^ ^;)主演は新垣結衣さんですが。
幼い子供を持つ、若くして夫に先立たれたさやさんが、ささらという
町で母親に成長していくという、何とも面白味のなさそうな話(失礼)
なんですが、ある仕掛けのせいですこぶる面白い作品に仕上がって
います。その仕掛けとは、亡くなった夫が幽霊として生きて(?)
いて、姿が見える人物には1回だけ乗り移ることができる、という
もの。そのため、限定的ですがさやとも話をすることができます。
つまらなさそうな設定に(また失礼)、ちょろっとファンタジー要素
を足すことで化学変化を起こさせるという手法はこれまでも数々あり
ますが、今作においても大成功。原作も面白いんだろうな、きっと。
そこに芸達者の我らが洋ちゃんですからね、できすぎだろ、とツッコミ
を入れさせる隙なく物語を進行させます。監督の深川さんとは2度目の
タッグで、前回作「半分の月がのぼる空」も快作でしたから、相性が
いいんでしょうな。と、洋ちゃんアゲでだけで終わってしまいそうですが、
実はガッキーがすこぶる良かった。観終わった瞬間は、もう嫁にしようと
思ったもんね。(笑)
ほのぼのとした田舎町で繰り広げられる、一風変わったなかなか刺激的
な作品です。洋ちゃんファン以外の方も是非どうぞ。