今日の新聞で咳喘息について特集がありましたね。咳喘息とは風邪など
の感染症の後に咳だけが全く取れず、あたかも喘息発作のように継続して
しまう病態です。これがまた確かに治りにくいのです。
通常ウィルス性の呼吸器感染症の場合は対症療法のみで自然治癒すること
が大半です。その中で何故か咳だけが遷延することが以前からあるんです。
原因がはっきりしないので、やはりこれまた対症療法的に抗アレルギー剤
や時にはステロイドを使用して治療されています。
漢方薬でも厄介なのは変わらず、手を変え品を変えやっとこさ治癒に至る
ことも多いです。医療の東西問わず医療者を悩ますこの咳喘息ですが、
恐らくアレルギー体質が関与しているのだと思います。細菌性の病態の場合
は好中球が主体となって排除しますが、ウィルスはリンパ球が主となります。
もともとリンパ球が優位に多い人の場合はウィルス感染によってリンパ球が
過剰に増えるのではないかと。そしてこのリンパ球の過剰は過剰免疫=
アレルギーと同義でもあります。
咳喘息の人の血液データを全て見ているわけではないので、推測の域は出ない
のですが、もしそうだとすると対症療法的な処置に加えて好中球優位にする
刺激や習慣が治療になり得るかもしれません。例えば運動、過食をやめること…。
漢方薬なら麻黄剤…。呼吸器科の先生、この説を証明あるいは否定して
くんないかなー。