「テロ、ライブ」は韓国発のスリラー、かたや「ガーディアンズ・オブ・
ギャラクシー」は宣伝しまくってるSF大作ですが、2作に共通するのは
良くも悪くも予想通り、という所でしょうか。
「テロ、ライブ」はある野心家のラジオキャスターの元にかかってきた
爆破予告犯とのやりとりを描くいわゆるワンシチュエーションスリラー。
独占スクープにして返り咲きたい主人公と、復讐心に燃える犯人との心理戦
は見応えたっぷりで上映時間もナイスなのだけど、いかんせん新鮮味に
欠ける。この分野は傑作が多く、かなり工夫しないと二番煎じのレッテルを
貼られやすいかも知れません。
主演のハ・ジョンウさんはとても上手でしたが、犯人が場当たり的なくせに
万能すぎる、というご都合主義の脚本がかなりマイナス。そんなに簡単に
高性能な爆弾を何個も作れるならもっと他の手があったろうに、と思って
しまう。(笑)
そして「ガーディアンズ〜」は宇宙のはみ出し者達がひょんなことから
団結して世界を救っちゃうという超ド定番SF映画。笑いもアクションも
冒険もパッケージされたお得ちゃんな作品です。有名大作をちょいちょい
イジってるあたりから確信犯なので、逆に嫌味はないですが、まあこちらも
無難。主演のクリス・プラットさんは予想以上に良かったですし、
ブラッドリー・クーパーとヴィン・ディーゼルを声のみ起用という贅沢さも
素敵。ヴィン・ディーゼルの扱いは逆にひどいと思うんだが?(笑)
まあ2作とも新鮮味がないとは言え定番の安定感はしっかりあるので
作品としての完成度は高いと思います。それを前提として観るなら全く
問題ないデキですよ。(^ ^)
いや、しかし、犬の心の予選ネタは神懸かってたなー。決勝ネタもあの
クオリティなら優勝だったろうに。