院長室

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低気圧がやってきた

今朝もまだ雨は降り続いていますが、昨夜も結構凄かったですね。

鈍感な僕もさすがに目が覚めました。あ、窓開いてたからか。(^ ^;)


さて、こんな低気圧の時に決まって不調になる方がみえます。関節が

痛む、頭痛がする、気分が沈む、花粉症がひどくなる…ある方は

「明日は雨よ」なんて、まるで天気予報のように正確に気圧の変化を

読み取ることができそうです。


こうした気圧変化での不調は漢方医学的には「水毒」と言う水分代謝の

問題を持つ人に多い傾向があります。舌の縁の歯形がつくようであれば

この水毒を疑います。薬は利水剤というグループを使います。五苓散が

有名ですね。


西洋医学的にはリンパ球優位の方がこのような症状を出しやすいようです。

リンパ球は白血球の一種で、アセチルコリンという物質が多いとふえます。

低気圧では副交感神経が刺激され、アセチルコリンの分泌が増えるので

リンパ球が増えるわけです。リンパ球は免疫を左右しますから、過剰増加は

アレルギー症状を強くしてしまいます。また血管が拡張するので痛みも出や

すくなります。


水毒はなかなか自分で改善させることは難しいですが、リンパ球優位は対策

手段があります。白血球の中の好中球を増やすようにすることです。好中球は

リンパ球に対して交感神経の刺激で増えますから、好中球とリンパ球はシーソー

のような関係にあるわけです。交感神経を刺激するには運動して過食を避ける

ことです。そう、分かっていてもできないことです。(笑)やはり生活習慣が

鍵のようです。

2014年10月6日 月曜日

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