朝晩は随分冷えてきましたね…と秋の気配を記事にしようと思ったら
妙に日中が暑くて出鼻をくじかれたところですが(^ ^;)そんな季節に
なると患者さんから「寒くなったから温湿布にして」と言われることが
あります。
そもそも温湿布だろうが冷湿布だろうが体温には直接影響しないことは
以前紹介しました。温湿布にはカプサイシンが、冷湿布にはメンソールが
配合されていて、それにより温感冷感が発揮されているのでした。
まあそれだけなら実害はないのですが、問題は湿布の主成分です。痛みに
対して使用するので、当然ながら主成分は消炎鎮痛薬なのですが、これは
プロスタグランジンという痛み物質の産生を抑えることがその機序です。
しかし副次的に血流を少なくしてしまうので、結果として体は冷えてしまう
のです。これは湿布に限らず内服薬でも同様です。
ただ、外傷や感染など炎症が強い時は冷やさなければいけませんから当然
消炎鎮痛薬は積極的に使用します。問題は慢性の痛みですね。慢性の場合、
たいていは冷えが隠れています。冷えると痛む、なんて方はその典型です。
そんな時に消炎鎮痛薬を使用すれば表題のような現象が起きてしまうわけ
ですね。僕があまり痛み止めを処方しないのはこういう理由です。決して
ケチっているわけではありません。(笑)
さて、この記事は他のソフトで書いたものをコピペしています。いまだに
変換できぬのよ。業者さんのアドバイスも頂いてIE環境でも試してみたの
ですがアカンかった。当面はこの方法でいくしか…。