イケメンで演技も上手く、アクションもこなせる、期待度の高かった
俳優ポール・ウォーカーさんが交通事故で亡くなったため、今作が彼の
遺作になりました。でも遺作でなければ観なかったかもなぁ、なデキ。
そもそも10年前に「アルティメット」というアクション映画が製作され、
そのリメイクが今作なんです。この作品の売りはパルクールという、
恐ろしく高い身体能力を要求されるアクションの数々でした。ノースタント
でこんなことできるんだ!と驚かされたものです。ダヴィッド・ベルさんが
創始し、自身が主演で演じてもいました。
ポール・ウォーカーさんがパルクールに挑戦?!というわけじゃなく、
なんとまたダヴィッド・ベルさんが同じ役をやるという、いきなりリメイク
の意味あんの?な展開。いまだに第1人者とは言え、そりゃあ10年前の
キレは無いわけですよ。ポール・ウォーカーさんファンに配慮してか、
カーアクションが増えて肝心のパルクールは少なめ。ムキムキ度が変わらない
のは凄いけど、それだけじゃあねぇ。(^ ^;)
そして脚本もほぼ当時のままです。脚本は、いまや珍作メーカーと化した
リュック・ベッソン。今作は輪を掛けてトンデモな展開なので、珍作に
寛容な人でなければ耐えられないかも。ここでもリメイクの意味あんの?
と問いたくなります。振り返れば「レオン」以外ほぼ珍作なので、これは
これでベッソンテイストなのかも知れません。「フィフス・エレメント」は
好きだけど。
まあそんなわけで、ポール・ウォーカーさんに特に思い入れがなければ、
素直に「アルティメット」を観ましょう。