院長室

« 7月 2024 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

冷えの栄養学

今日の朝は冷えましたねー。今週はずっと寒いそうです。実は僕は寒いのは結構

好きなので嫌じゃないんですが。でも寒すぎるのはキライ。何だただのワガママ

野郎かよ。(^ ^;)


さて、冷え症の方は多いですが、冷え対策グッズを使用するだけで根本的になぜ

冷えるのかを考えたことは少ないと思います。ちょっと栄養学的に冷えの原因を

探ってみます。熱量というのはカロリーですから、冷えるということはカロリー

が産み出せない、ということです。ではカロリーを産み出すには?


食事をすれば即ちカロリーになるかというと実はそうではありません。栄養素から

カロリーになるためには最終段階で酸素が必要なんです。酸素で燃やす!みたいな

イメージですね。ですから酸素の量が少ない、あるいは運搬効率が悪い、という

人は冷えるわけです。呼吸している以上、酸素の絶対量が不足すると言うことは

考えにくいので、運搬に問題がありそうです。酸素を運搬するトラックが赤血球の

中にあるヘモグロビンです。で、ヘモグロビンを構成するのがタンパク質と鉄なん

ですね。


ですから鉄とタンパク不足が冷えの原因と考えて良さそうです。月経のある女性は

毎月鉄をわざわざ捨てているので、男性に比べて冷える人が多いんでしょう。で、

更年期になると鉄を捨てなくなるから一気にのぼせる、と。(これはウソです ^ ^;)

そうすると鉄とタンパクを同時に摂れる食材が理に適っていることになります。

それが赤身の肉なんですね。診療で赤身の肉をお勧めするのは肉屋の回し者なのでは

なく(笑)、こういう理由があるんです。ひじきやホウレン草やプルーンでは鉄不足は

解消されませんから、是非赤身の肉を積極的に摂って下さい。

2013年10月28日 月曜日

カテゴリー 院長室

タグ