院長室

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良薬口に苦し?

僕らが使う漢方薬は、生薬を煮出して作る煎じ薬ではなく、それを

さらに特殊な技術で顆粒にしたエキス剤です。エキス剤は味を調整

されているので、煎じ薬よりは概ね飲みやすくなっていますが、中

には結構トンデモナイ味(^ ^;)のものもあります。


真面目な方は「良薬口に苦し、だから仕方ないね。」と文句も言わず

頑張ってくれるのですが、実はこの味の感じ方も大事な所見になる得る

のです。もともと生薬にはそれぞれに特有の味があります。今絶賛

流通中の小青竜湯は酸っぱい味ですし、こむら返りの特効薬芍薬甘草湯

はその名の通り甘いです。逆に黄連や黄柏が入った黄連解毒湯はかなり

苦いです。


こんな特有の味を別に抵抗なく飲めた時は、その漢方薬は合っている、

と判断でき、飲み易い味でもどうも飲みにくい、なんてのはあまり

効果が期待できないことがあります。全くもって科学的ではありません

が、結構こういう場面に遭遇するんですよね。なので、初めて飲む漢方薬

は、いきなりオブラートに包んじゃえ!じゃなくて、一度は味わうこと

をオススメします。意外な発見があるかも知れませんよ。(^ ^)

もちろん、言うこと聞いて損した!と思うこともあり得ますが。(笑)

2013年3月25日 月曜日

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