「現代はストレス社会」と言われるようになって久しいですが、ウチに来院
される患者さんを見ているとそれは確かなことだと感じます。では、僕たち
医療者は何をすべきなんだろうか、と考えるわけですが、ついつい薬を処方
すること、と思ってしまいます。
「俺の仕事は薬を出すことだ。」と豪語した先生もいましたが、それはあくまで
一つの方法だと捉えた方が却って柔軟な治療ができると思います。漢方薬も
西洋薬に比べて副作用が少ないとか、違った効き方をするとか、良い面は多い
ですが、所詮薬であることに変わりはありません。やはり一つの方法でしか
ないということを心に留めないといけないです。
では、何か新しい治療があるんかい?って聞きたくもなると思いますが、新しい
ことを探るよりも忘れていることがないか考えてみることの方が、答えが見つかる
ような気がします。患者さんの話を聞いていると、皆さんとても「マジメ」である
ことが共通します。部下もいるので仕事は休めない、とか、親の介護ができるのは
自分しかいない、とか、自分が我慢をして周りを立てようとします。これ自体は
素晴らしいことだと思いますが、気付かぬうちに自分の首を絞めてしまっている
印象を受けます。
僕がよくお話しするのは「1日1回ガス抜きすること」です。「週末にゆっくり…」
「今度の連休は羽を伸ばして…」ではなく、必ず1日のうちに何か「ホワッ」と
することして欲しいのです。何が良いかは人それぞれですが、疲れは1日単位で
取らないと必ず引きずります。まとめて解消できるものではないです。ついつい
マジメ過ぎる思考になってしまう方は、半身浴でもエステでも、是非何かガス抜き
する手段を見つけて欲しいと思います。
ちなみに僕は必ず1日1回はバラエティ番組か漫画(主に吉本新喜劇と銀魂 ^ ^)
で笑うようにしてます。それは単なる趣味ですか?そうですか。(笑)