先日、健康雑誌「わかさ」に脊柱管狭窄症の特集記事があって、そこに
プラセンタが効果あり!とあったせいで問い合わせが増えています。
確かにウチでも関節痛に効果があった例がいくつかありますので、全く
効果がないワケではないと思いますが、個人的にはちょっと半信半疑です。
脊柱管狭窄症は脊椎内の神経が何らかの原因で圧迫されることによるもの
で、その症状発現はまずは神経周囲の血流阻害によると考えられています。
要は神経が首を絞められて酸欠になっているような状態ですね。
ということは病態改善の本質は血流改善にある、と考えるのが普通です。
実際にも血管拡張剤を使用して血流増加をさせるのがセオリーです。
みのもんた氏が行った手術も、骨を削って圧迫を解除し血流増加させている
わけです。
で、プラセンタに血流増加効果があるのかというと、確かにあるみたいです。
ただプラセンタの効果の主態は肝臓機能の賦活化ですから、それほど強い
作用ではないように思います。実際にそういう成分が検出されているわけでも
ないようです。
ということで、脊柱管狭窄症にはまずはセオリーの血管拡張剤から開始、
効果がなければプラセンタも、という流れが妥当かと思います。プラセンタ
を始めたら他の症状がむしろ良くなっちゃうかも知れませんが。(^ ^)