いつも患者さんには低糖質、高タンパクの食事をお勧めしていますが、
その甲斐あってか、今のところ正月の食生活(餅やおせち)によって不調
を訴えている方はいません。優秀、優秀(^ ^)
主食が米で、なおかつ砂糖の多い日本食を食する日本人は世界でも有数の
糖質民族ですから、なかなか糖質を減らすのは難しいのですが、逆に言うと
それだけ糖質制限で症状が改善する可能性が高い、とも言えます。
今年もビシバシ糖質制限を勧めていきます。(笑)
さて、糖質制限は高タンパク食を併せることで初めて成立するということは
何度もお伝えしてきましたが、全ての人に有効である、とは実は言えません。
一般的には「コメを減らして肉魚卵をガッチリ食う!」という指導になるの
ですが、中に肉魚卵アレルギーの方が潜んでいるのです。これは通常行う
アレルギー検査では分からないことがあります。通常はIgE抗体を測って
アレルギーの有無を調べるのですが、これとは別のIgG抗体が上昇している
タイプのアレルギーもあるんです。病院で検査したらアレルギーはないと
言われた、なんて人も実はIgG型アレルギーだったということもあります。
このIgG型アレルギーは遅延型アレルギーとも言われ、症状が随分経ってから
出ることが多く、またあらゆる臓器に不調が出現するという特徴があります。
かく言う僕も、調べてみたら卵アレルギーが発覚したので、今はすべて卵抜き
になっておりますが、意外とこういう方が多いんですね。
低糖質+高タンパク食で好調な人は、もちろんそれで問題ないんですが、どうも
不調が続く、という方にはこの検査をお勧めしています。不眠症や慢性疲労症候群
の原因が実はフードアレルギーだった、なんて例もありました。
海外発注のお高い検査なので、誰にでもお勧めるできる検査ではありませんが、
難治の症状には治療を進める上で大事な情報源となります。