各メディアでも話題になっているマイコプラズマですが、やはり相当
流行っているようです。マイコプラズマは小児感染が多く、専用の
抗生物質が良く効くことから、あまり重大になることはないとされて
いましたが、近年は随分と様変わりしています。
まず成人にも感染例が増加していること、そして何より専用の抗生物質
が効かなくなっていることです。大流行の原因はこれが一番かと思います。
一部報告では約30%の例で抗生剤が効かないとか…。
新たにまた抗生剤が開発されるんでしょうけど、そもそもこれが無効例を
作る原因でもあります。菌交代現象といって、同じ抗生剤が使い続けられる
ことによって、その薬剤に耐性を持つ菌が産まれてしまう現象です。
すると新しい抗生剤が開発されてしばらくは効果を発揮するのですが、
しばらくするとまた効かなくなる、という繰り返しです。
となると抗生剤だけではイマイチ不安なので漢方薬を併用することになり
ます。マイコプラズマに効く漢方があるわけではないのですが、主症状が
咳であることから、咳治療に使用する漢方薬が頻用されます。それでも
芳しくない例もあるのですが…。
とにかく、最近のマイコプラズマはやっかいですわ。(^ ^;)
診断はその日に結果が分かる迅速キットもあるのですが、信頼性が今ひとつ
ということで、ウチでは採血で抗体検査をしています。2〜3日かかりますが
信頼度は高いです。風邪を引いて咳だけがずっと治まらない、なんて人は
要注意ですぞ。