は、まあどうでもいいんですが(笑)、今日から報道ステーション
の古館さんが1週間の夏休みから復帰されましたね。報道の内容は
民自の駆け引きや、亡くなった山本さんのことや、尖閣購入のこと
など先週と変わらないんですが、やはり説得力が違うな、と思いました。
意識してそう振る舞っているかは別にして、内容よりも話す人、つまり
視覚や聴覚に僕たちはかなり左右されるんだな、と改めて思った次第
です。
そう考えると僕ら医師の仕事も、患者さんが知り得ない情報を伝えて
いくことですから似ている部分があるとも言えます。では、感情を
排して極力冷静に事実だけを述べ、選択を迫る診療というのが良いかと
いうと、そうでもないような気がします。ある意味で無駄のない診療とも
言えますが、極論すればそういうプログラムで動く機械でも代用できる
行為です。
人は視覚や聴覚などの五感にとても影響される生き物なのかも知れま
せんが、だからと言って無機質な情報だけのやりとりではきっと満足
できない生き物でもあると思います。医療で言えば、ハッタリだと分かって
いることでも患者さんが安心するなら言ってあげる方が良い場面もあるし、
不安で眠れなくなるようなことが予想されるならば伝えるのを先延ばし
する場面があってもいいでしょう。でもそういう臨機応変な判断が認め
られるのは信頼があってこそだと思います。
安易な正義感で傷つけることもあるし、深慮の沈黙が不安にさせることも
あります。何が正解かは結局その時点では分からないものなので、まずは
信頼をしてもらえる関係づくりこそが優先されるんだと思っています。
…ということは、僕は古館さんを信頼してるんかしら?!(^ ^)