男は自ら高層ビルの窓の外に立つ。自殺願望?それとも?
その真意は一体何なのか…
というサスペンス映画です。一つのシーンで物語が進行して
いくシチュエーション・ミステリーという括りには、予算の
制限のせいでセンスでカバーする努力が必要になるため、意外
と傑作が多いんですね。「ソウ」や「フォーンブース」がよい
例です。
今作もそんなにおいを感じたので、あまり情報を入れずに
観に行きましたが、ちょっと期待外れだったかな。わざわざ
高層ビルの外に立つ意味は、何らかの復讐であることは物語の
序盤に明かされるのですが、その綿密であるはずの復讐計画
がどれもなんか行き当たりばったりで、どうもアホっぽく
見えてしまいました。(^ ^;)
主演のサム・ワーシントン氏も引っ張りだこなのがうなずける
オトコマエなんですけど、いまいち悲壮感がなくてこの復讐劇
にはマッチしてない感がありあまり入り込めず。
とは言え、ご都合主義のオンパレードを感じさせないスピード感
は見物です。ラストで明らかになる、あるおじさんの正体には
驚きましたが、心温まるニクイ演出でした。
うん、そう考えると意外とオススメかも。
きっと僕が高所恐怖症で鑑賞中結構ビビってたから辛口なのね。(笑)