最近、糖質制限のレシピ本なんかも出版され、にわかに
糖質制限ブームが巻き起こりそうな気配ですが、ウチの
患者さんの中にも真面目に実践してくれて調子が良い方が
みえます。
糖質制限をすることで血糖値の乱高下がなくなり、自律神経
刺激が少なくなり不眠や動悸やアレルギー症状などが軽減
するわけですが、もちろん体重も減ります。2kgくらいは
あっという間に減るようです。
ここで怖いのは、ダイエット法としてしか認識されなくなる
ことです。糖質制限は上記のように自律神経刺激を軽減でき
たり、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の予防に
なり得ます。決してダイエットのみではないんですね。
糖質制限は必ず蛋白質摂取と両輪でなければなりません。
糖質も蛋白も制限してしまうと、筋肉まで痩せてむしろ体調は
悪くなってしまいます。
そして何を取るべきかは結構人によって違う、と言うことも
重要です。病的に蛋白質が低下している人は、むしろ少量の
糖質を摂るべきだとも言われています。
バナナやヨーグルトが1日で品切れに陥る社会なので(笑)、
糖質制限がブームになって間違った認識のまま不調者が出てしまう
ことが懸念されます。
糖質が多い人は是非とも制限にチャレンジして頂きたいですが、
くれぐれも蛋白摂取をお忘れなく。