院長室

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皮膚の栄養

今日で今年度の(?)低温熱傷の患者さんがすべて無事

上皮化しました。もちろん植皮術を行った方はいません。

壊死層を切除してひたすら湿潤環境にしただけです。

ただ、低温熱傷の場合、痕が結構目立つのが困りものなん

ですよね。


その程度はもちろん障害深度によりますが、通常の熱傷に

比べると圧倒的に色素沈着の度合いが高度です。ただ患者さん

によっても程度が違うのは事実で、痕が残りやすい人と

そうでない人にはどんな違いがあるのでしょう?


それはやはり栄養状態によるのではないかと思います。要は

「治るための材料と道具」が十分であるか、ということです。

我々の身体のほとんどはタンパク質でできていますから、この

場合も材料=タンパク質です。


では道具は何かというと、数種類ありますが重要なのは亜鉛です。

あまり聞き慣れないミネラルですが、亜鉛は生理機能の中でも

とても重要な仕事を担っています。その仕事の一つが皮膚を再生

させることです。アトピー性皮膚炎など皮膚のトラブルを抱えて

いる方なんかも、結構亜鉛不足になっている場合が多いです。


では亜鉛は何に多く含まれるかというと、有名なのは牡蛎ですよね。

でもまあ漁村でもない限り日常的に食べるものでもないですから、

一番手っ取り早いのは動物の肉です。また出たか!って感じですよね。(笑)

キズの治りを良くするためには、やはり肉食の方がいいんですねぇ。

高齢者のキズが治りにくかったり、若いやせた女性の低温熱傷が

色素沈着を起こすのはこの辺りに原因があるのだと思われます。

時代は肉食だぜぇ。ワイルドにねぇ。(^皿^)


    2012年5月14日 月曜日

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